17世紀の初めにインドネシアのジャカルタからやってきました。 「ジャカルタから来たいも=じゃがたらいも」がなまって「ジャガイモ」になったといわれています。 その後、江戸時代に何度もあった飢饉(ききん)のたびに、飢えをしのぐための作物として広がったようです。
ジャガイモのデンプンはどのように使われているのですか?
ジャガイモは、そのものが調理に使われるだけでなく、豊富に含まれるデンプンを抽出したものが 片栗粉 として販売されている(片栗粉は本来は カタクリ のデンプンを粉にしたものであるが、現在市場に出回っている片栗粉のほとんどはジャガイモのデンプンである)。 豊富なデンプンを持つジャガイモは、 ウォッカ 、 ジン 、 アクアビット 、 焼酎 、 ソジュ (韓国焼酎)など 蒸留酒 の原料にも用いられる。 日本においても、近年、北海道では特産のジャガイモを使ったジャガイモ焼酎(しょうちゅう乙類)の生産が広く行われるようになっている。 また、長崎県でも特産品としてジャガイモ焼酎を製造している酒蔵がある。
南米からジャガイモは生まれましたか?
中南米(ちゅうなんべい)から、 南米 の アンデス山脈 で、ジャガイモは生まれました。 今でも3000m以上の高地では、ジャガイモのもとになっている野生種(やせいしゅ)がたくさんのこっています。 中央アンデス高地では、寒い冬のあいだに、 チュノー というジャガイモのミイラをつくっていました。 夜は外に出してこおらせて、昼はとかして、ということをくりかえすと、水がぬけてからからになります。 こうやってずっと保存ができるようにしていたのですね。 15世紀の終わりに スペイン人 が南アメリカから持ちかえったのが始まり。 ヨーロッパでは長い間、花を楽しむだけのものだったのだそうです。 アンデスより日が長くてあたたかいので、葉や茎(くき)だけがしげって、いもができにくかったのです。
ヨーロッパでジャガイモの栽培が始まったのはいつですか?
いずれにせよ、16世紀末から17世紀にかけては、植物学者による菜園栽培が主であり 、ヨーロッパの一般家庭に食料としてジャガイモが普及するのは、さらに時を待たねばならない。 普及は、 プロイセン王国 で 三十年戦争 により荒廃し、飢饉が頻発した際に作付け(栽培)が国王の勅命により強制、奨励されたことや、踏み荒らされると収穫が著しく減少する 麦 に代わり、地下に実るため踏み荒らしの影響を受け難い作物として、農民に容易に受け入れられた結果である 。 プロイセン王国(ドイツ)での広まりで、国力を増したと聞きつけた フランス王国 ブルボン朝 でも広めようと、 ルイ16世 の王妃 マリー・アントワネット が帽子にジャガイモの花を飾ったと伝えられる 。
ジャガイモには、中毒を引き起こす成分が含まれるのですか?
ジャガイモの芽、茎、葉、花、果実、緑色になったイモには、中毒を引き起こす ソラニン というアルカロイド成分を含むため、食用や薬用に用いることは避けるべきである 。 ジャガイモの利用形態は、 生食 (青果)、 加工 、 デンプン 原料 の3種類に大別される。
